【ハイパーリンクチャレンジ】2015年、私にもっとも衝撃を与えた記事 @ksarno3mh #HyperlinkChallenge2015 #孫まで届け
気づけば5ヶ月ぶりの更新となりました。
今日、「サイボウズ式」編集長の藤村さんとこれまた5ヶ月ぶりくらいにお話しする機会がありましたところ、タイトルのバトンを口頭でいただくという、Webメディアのアワードらしからぬフリをいただいたのでありがたく参加させていただく次第です。
このお祭りの概要はこちら。今年一番心に残った記事を他の方のモノ/自分のモノそれぞれ挙げる仕組みです。
ちなみに発起人のひとりでもある藤村さんのチョイスはこんな感じだそうです。
それでは僭越ながら。
2015年私にもっとも衝撃を与えた記事
完全にこのカメントツさんの記事。
今年私は自分の会社で、戦後70年の”知らなかった”と出会う、というコンセプトの「70seeds」というWebメディアを始めたのですが、その構想を練っているときに出会ったのがこの記事でした。
戦時中や戦後の時代も、そこに生きている人たちは今と変わらないし、同じような「普通」があった、ということを記事を通じて伝えることで、身近なものとして目を向けてもらえるようにしていきたい、と考えていました。
そんなところにこの記事。
もう脳天をガツンとやられた感じでした。12年前に初めてNOFXの「bob」を聴いたときや10年前にヤングジャンプで初めて佐々木希を見たときくらいの衝撃。
「まじめなもの」「自分には関係ないもの」ではなく、時代を超える普遍性をエンタテインメントとして形にしているこの記事は、私の中で間違いなくもっとも印象に残ったコンテンツです。
自分が関わった記事
で、私が今年立ち上げた70seedsから、1つご紹介させていただくのは、こちらの記事。
キャンパスが隣り合う武蔵野美術大学と、朝鮮大学校の学生同士が、壁に橋を架け行き来できるようにする、というインスタレーションの制作ストーリーをインタビューしたこの記事は、4,000いいね!近くを集め、70seedsでもっともヒットした記事になりました。
この記事の中でもっとも印象深いのが、
今、自分の国は敗戦国だという意識とどんどん乖離していて、そういう風に大事な国の歴史をリアリティー持って引き受けられなくても、同世代で隔たりがありつつも一緒にいる仲間がいて、お互い身を開いて、対話をして、そこで得られるものには、今の同時代性のリアリティーがあると思うんです。
という制作した学生の言葉。
このあたりから、「ただ過去の意外な話を取り上げるのではなく、今の時代を生きる人にとってよりリアルに響く、“今の人”の想いやエピソードを取り上げていこう」という方針を明確に意識するようになっていきました。
そのような文脈だと、公開当時そこまでPVが伸びなかった以下のような記事も、本当はもっと読んでもらいたいコンテンツです。
原爆投下したB29の乗組員を祖父に持つアメリカ人の若者のインタビュー。
「ザワさん」で知られるマンガ家、三島衛里子先生へのインタビュー。
「戦後70年」が終わる来年以降、もっと世の中「を」投げかけるメディアの重要性は増していくのではないかと思っています。もっと、ハートに火が点くような。
バトンですが、知り合いの編集者諸兄にはすでに回っていることと存じますので、もしこれを見て書こうと思ってくださった方がいればぜひ、一緒にお祭りしましょう!
おしまい。